アロハ合奏団2024年夏公演第二部より「ハリウッド万歳」楽曲紹介

演奏曲の紹介♪

「ハリウッド万歳」黄金時代のハリウッドにまるごと飛び込む!キラキラナンバー

アロハ合奏団2024年夏コンサートの第二部からの演目「Hooray for Hollywood(ハリウッド万歳)」は1937年公開のミュージカル映画「聖林(ハリウッド)ホテル」の劇中で初めて登場して以来、ハリウッドを象徴するシーンで度々耳にする、超有名ナンバーです。

作曲は映画の音楽を担当したリチャード・A・ホワイティング、作詞はジョニー・マーサー(後に「ムーンリバー」「酒とバラの日々」など有名曲多数)です。

ジョン・ウィリアムズ氏はこの愛すべき曲をオーケストラ・ピースとしてアレンジするにあたり、これまた超有名曲である「ショウほど素敵な商売はない」と「ザッツ・エンターテインメント」のメロディーを少しずつ織り込んでいます。これらの曲は共にアカデミー賞など映画の授賞式で必ず登場する超定番ナンバーです。

そしてこのアレンジは、日本のテレビで30年以上放映されている長寿番組「世界まる見え!テレビ特捜部」のテーマ曲としても使われています(J・ウィリアムズ指揮ボストン・ポップス管弦楽団の演奏)。番組開始当初と比べて曲が流れる部分が減りましたが、それでも、この楽曲の冒頭部分に聴き覚えがある方も多いかも知れません。

「ハリウッド万歳」誕生の時代背景とジョン・ウィリアムズたち、サウンドクリエイター

映画「聖林(ハリウッド)ホテル」が制作された1930年代は、世界大恐慌に見舞われた時期です。そんな世相の中でも「ハリウッドとは、誰でもスターになりえる、夢が生まれる場所」という憧れを持った内容でショービジネスを讃えます(映画ではベニー・グッドマン楽団の伴奏で!)。

とは言え、『♪ハリウッド万歳、狂気じみた鳴り物入りの(騒々しい)ハリウッド!』で始まる歌詞は、現代では通じない隠語や俗語、コンプラ上ふさわしくない?ような言葉のオンパレードです。ハリウッドを讃えるというよりは…ショービズの華やかなところと理解できないところを強烈に皮肉ったあげく、全部まとめて「ハリウッド万歳」と高らかに歌います。

さて、楽曲のフルスコアにジョン・ウィリアムズ氏自身が文章を寄せています。このアレンジ楽曲自体は、氏にとって「単なる遊びのようなもの」との事。氏がヘンリ・マンシーニ楽団でピアニストとして活躍した若かりし頃から、作詞のジョニー・マーサ氏とも長年にわたり仕事をした事を思い出しながら、鼻歌を歌うようにどんどんアレンジの筆が進んだのではないでしょうか。

また、限られた期間で多くの楽曲を生み出す映画音楽作曲家にとって何よりも大事なのは、(作曲  家によって様々ですが)コンパクトに五線譜数段に書かれた元の作曲楽譜から、オーケストラの各楽器で演奏できるようにする「オーケストレーター」の存在です。ジョン・ウィリアムズ氏はこの楽曲が作られた、初期の「ハリウッドスタイル」のオーケストレーター達を「私のヒーロー」と呼び、彼らに深い敬意を抱いています。

ジョン・ウィリアムズ氏自身が、ハリウッドの巨匠に対する深い思いをこの楽曲に込めたように、私達も氏の素敵なアレンジ楽曲を演奏できる喜びを爆発させて表現したいと思います。ハリウッド万歳! Hooray for Hollywood!

アロハ合奏団2024年夏公演6月30日(日)あましんアルカイックホールにて17時30分開演!チケットはteketにて発売中

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